やがて知となりニコとなる

自分が観た、聴いた、読んだ、について思うこと

家族という病巣

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数冊に一回、と言うか一冊か。はできるだけ物語以外の本を読むようにしていて。

 

 これは、こないだ読んだ尼崎事件の本を書いたジャーナリスト、豊田正義さんの『家族という病巣』

 内容は、幼児虐待・近親相姦・ドメスティックバイオレンス・高齢者虐待等、家庭内で起きた事件について、各章、実際起きた事件をなぞりながら、どうしてそんなことが起きたのかとか、なぜ警察は防げなかったのかとか、なぜ逃げなかったのか等、詳細に記述されています。

 軽い気持ちで読み始めたけど、この人の暴力描写はなかなかリアル(てか、事実を忠実に伝えてるだけか)で、どの章を読んでも、読んでるだけで、身体が萎縮するような感覚がありました。特にドメスティックバイオレンスの章では、「大人の男がここまでの暴力を女性に振るうのか」と。

 普段の何気ない会話の中で「彼氏に叩かれてん」「なにそれ、DV男やん」とか言ってたけど、そんな生易しいもんじゃない。ちょっと叩かれたぐらいでそんなこと軽々しく言ったらあかんと思った。

 世間では「家族」って幸せの象徴みたいなところがあるやん。車のCMやら家のCMやらふりかけのCMとかさ。

 でも、家族であるゆえに逃げ場がなかったり、人に言えなかったり、逆に人に理解してもらえなかったりと、いろんな弊害がある。
中でも一番酷い弊害が、警察や行政が介入出来ない、介入しない事。これが最大の問題。

 今国会では、連日ナントカ学園の問題が話し合われてるけど、そんな事よりこういう被害にあっている人達を救うための法律を一刻も早く整備するべき。
こうしてる間にもパートナーや両親に酷いことされてる人いっぱいいるのに(`;ω;´)